桜の香りはどんなもの?

満開の桜の花 植物の香り

年々、開花が早まっている桜。今年も既に満開のところが多いようです。
久しぶりに飲食を伴う花見も解禁されたと思ったら、週末は雨でした。まだ1週間は持ちそうなので、天気が良くなったら是非出かけたいものです。

そんな桜ですが、木の下を歩いていると、なんとなーくフワッといい香りがします。桜の香りはとても人気がありますが、桜から香りを抽出するのはとても難しく、天然の精油を入手することは困難だそうです。でも、その芳香成分は分析されています。

桜の香りとして真っ先に思いつくのは、桜餅のような香り。これは「クマリン」という成分です。ただこの「クマリン」の香り、花が咲いているときは糖分子と結合し隔離されているため香らないそうです。葉や花が枯れると、糖が分離して「クマリン」となりあの独特な香りが出るのだとか。

桜餅の香りとお花の香りがちょっと違うのはこのためなんですね。

桜には他にもバニラのような甘い香りの「ベンズアルデヒド」やバラの香りの「βフェニルエチルアルコール」ちょっとスパイシーな「アニスアルデヒド」などが含まれています。

ちなみに桜の香りには様々な効能があると言われています。主なところでは「リラックス効果」「咳止め」「二日酔い防止」など。

桜の下で一杯飲みながらお花見というのは、リラックスしつつ二日酔い防止になるので、結構理にかなっているのかしれませんね。

クマリンは他の植物にも広く含まれており、身近なところですとパセリや明日葉、干し草に使用されるスイートクローバーにも含まれているそうです。そのためクマリンの香りは「桜餅の香り」のほかに「干し草の香り」なんて言われています。

桜と干し草・・・イメージは異なりますが香りは似ているなんて意外ですね。

(大嶋)

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